• Human Powered 2022 April 機械翻訳セッション

     「機械翻訳の時代に求められるプロ翻訳者の説明力とは?」 

    「望まれる機械翻訳の適切な運用―機械翻訳および周辺作業の問題と今後を考察する―」

    「ディスカッション:機械翻訳と向き合うには~生き残る翻訳者戦略を考える」

    2022年4月2日(土曜)
    日本時間19時00分より(3時間) ZOOM 参加のみ

    3960円(税込)

    チケット
  • 「機械翻訳の時代に求められるプロ翻訳者の説明力とは?」 山田 優(やまだ まさる)

  • 「望まれる機械翻訳の適切な運用―機械翻訳および周辺作業の問題と今後を考察する―」豊田 憲子(とよだ のりこ)

  • 「機械翻訳と向き合うには~生き残る翻訳者戦略を考える」山田優(やまだ まさる)豊田憲子(とよだ のりこ)Kaori Myatt(まいあっと かおり)松田浩一(まつだ こういち)

Speakers

山田 優(やまだ まさる)

山田 優(やまだ まさる)

立教大学 異文化コミュニケーション学部/研究科 教授
豊田憲子(とよだ のりこ)

豊田憲子(とよだ のりこ)

クリティカルライティング研究会HAL。日英・英日翻訳者。翻訳指導。セミナー講師

19:00~20:00 本編1

「機械翻訳の時代に求められるプロ翻訳者の説明力とは?」山田優(やまだ まさる)

機械翻訳がそれなりの翻訳精度を出せるようになってしまったと言われ久しいですが、社会的、産業的には、人間側の翻訳に対する不理解が原因で問題が生じています。結果として、翻訳市場と産業では、翻訳の価値をめぐる混乱(値崩れ)が起き、またクライアントと翻訳者、翻訳者の間でも共通認識に至っていません(対立が起きています)。私達、プロ翻訳者は、自分たち翻訳と機械翻訳との違いを、明確かつ的確に理解して、他者に対して説明することが求められています。これも、大切な翻訳者の役割です。

以上の文脈から、本トークでは、機械翻訳の時代に求められるプロ翻訳者の説明力についてお話します。別の言い方をすると、機械翻訳の時代に生きる翻訳者が知っておくべきことは何かについてです。

お話する内容

・翻訳者が知っておくべき機械翻訳の仕組み、今後のテクノロジーの発展

・翻訳に関する共通認識:国際標準(ISO17100など)

・翻訳コンピテンス vs. 翻訳者コンピテンスの違い

・翻訳のメタ言語とは。

・「MTガイドライン」とは(翻訳リテラシー教育)

関連する問い

・NMTの仕組みと、人手翻訳の違いは?

・正しい翻訳をするためのプロセスとは?

・ポストエディターは一流翻訳者になれるのか?

・MTを使って翻訳をすることは悪いことなのか?(自らの筆が荒れるのか?)

・テクノロジーをどう活用すべきか?

・どうやって、翻訳について説明すればよいのか?

プロフィール

東京都出身。米国ウエストバージニア大学大学院修士(言語学)。立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科 博士(異文化コミュニケーション学/翻訳通訳学)。フォードモーター社内通訳者、産業翻訳者を経て、株式会社 翻訳ラボを設立。今は、翻訳通訳研究に没頭中。研究の関心は、通訳翻訳研究全般、訳出プロセス、翻訳支援ツール、翻訳メモリ、機械翻訳、ポストエディット等、翻訳通訳教育、翻訳通訳リテラシー教育、TILT。

日本通訳翻訳学会理事歴任。八楽株式会社 チーフ・エバンジェリスト。一般社団法人アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)理事。著書『自動翻訳大全』(共著)等。詳細はこちらをご覧ください。

https://researchmap.jp/yamada_trans

20:10~21:10 本編2

「望まれる機械翻訳の適切な運用­­~機械翻訳および周辺作業の問題と今後を考える」豊田 憲子(とよだ のりこ)

第2次大戦中に機械翻訳の開発が始まったとされて70年。今やNMTが機械翻訳の主流となり、より流暢により自然にというレベルになってきました。それでもまだ機械翻訳は人間翻訳におよばない部分が大きく、PE作業なしでの自立にはまだ疑問が残ります。単語単位、文単位で学習することはできても原文そのものの論理構成や文脈の整合性を分析判断する能力は、人間ですらライティングを学んだ人以外に習得が難しいからです。

とはいえ、実際に社会に機械翻訳が広がっている以上、社会に良い形で受け入れる道を模索することも必要でしょう。今回は機械翻訳を運用する際に必要な条件に焦点をあて、かかわる人たちすべてにとって適切かつ有効な運用とは何かを考えます。その上で、人間翻訳に携わりたいと思う翻訳者に改めてどんな視点と能力が必要なのかを認識していただければと願います。

プロフィール

クリティカルライティング研究会HAL。日英・英日翻訳者。翻訳指導。セミナー講師。

大学卒業後、外資系企業日本支社の翻訳部に配属。その後フリーランスに。医学系国際学会で学んだ批判的思考を重視しながら主に論文、レポート、IRなどの翻訳を手掛ける。そのほか、原稿構想のアドバイスや執筆にも携わる。さらに、翻訳業務と並行して論理的批判的思考力の重要性を軸に後進指導(個人指導および企業への出講)にもあたっている。

21:20~22:30 ディスカッション

「機械翻訳と向き合うには~生き残る翻訳者戦略を考える」 山田優(やまだ まさる)豊田憲子(とよだ のりこ)Kaori Myatt(まいあっと かおり)松田浩一(まつだ こういち

1時間のディスカッションです。事前質問を受け付けます。質問がある方はメールで質問ができます。

Discussion Partners

Kaori Myatt(まいあっと かおり)

Kaori Myatt(まいあっと かおり)

FOUNDER @ Word Connection
松田浩一

松田浩一

英日翻訳工房

特許・技術翻訳者/翻訳講座講師

プロフィール

Word Connection sarl (France)代表および株式会社Word Connection JAPAN代表取締役。WordFinder Japan代表取締役。米どころ新潟出身。世界が認める美食の地バスク地方在住。フランス在住16年目。翻訳テクノロジーエバンジェリスト。ニュージーランドで保険会社の通訳を務め、日本の測定機器製造メーカー社内翻訳、朝日新聞社系列会社の記者を経て20年近くフリーで翻訳、ソフトウェアのローカライゼーション、校正、インターネットメディアライターなど文筆業を営んだ後、2015年にフランスで起業。現在フランスと日本で翻訳会社を2社経営。2020年11月に辞書アプリのWordFinder Japan株式会社を立ち上げる。(本社スウェーデン)メディア翻訳記事コーディネート、大規模・長期の翻訳プロジェクト構築、用語管理・用語構築、テクノロジーを使った翻訳などのサービスを欧米の企業に提供。フランスと日本で出版する本の翻訳出版権を獲得するエージェントとしても活動。趣味は翻訳。

プロフィール

横須賀市在住の特許翻訳者。VTR、TV、高周波デバイス、通信システムなど四半世紀にわたってSONYのエンジニアとして研究開発畑を渡り歩き、2004年春に早期退職して手探りで翻訳の道を歩み始める。後に生涯の師となる大先輩の厳しい翻訳トレーニングに耐え、2005年秋にフリーランスとして独立して今日に至る。担当分野は、電子/電気、通信/ネットワーク、機械装置の要素技術やハードウェア、システム。特許翻訳者としての仕事を軸足に、2008年からは翻訳学校の講師を務め、2019年からはZoom翻訳塾を主宰して特許翻訳講座に携わるかたわら、翻訳のコミュニティや勉強会などに精力的に関わる。ニックネームはMatt(マット)。

2019秋にスタートした Human Poweredは

人間翻訳を極めるための参加者とプレゼンターのインタラクションを意識したセッションです。

主催・運営 : 株式会社WORD CONNECTION JAPAN

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Translation: There’s never a good time to stop learning

Human Powered 翻訳勉強会 2020

翻訳の学校、在宅翻訳、在宅翻訳コミュニティ